ベイトフィッシュの観察 その1 アメリカザリガニ

 最近あまり見かけなくなったアメリカザリガニ※1。子供の頃、近所のため池や陥落池※2で、竿はセイタカアワダチソウ※3、糸はたこ糸、煮干を糸で縛って釣っていました。
 煮干を入れてしばらくすると、その匂いを嗅ぎつけて池の深いほうから、1匹また1匹と煮干に近づいてきますが、本当にゆっくりとした動きです。そして4~5匹がその煮干を取り囲み様子を伺います。そしてそのうちの1匹が近づいていきハサミを使って食べ始める瞬間にゆっくりと竿を持ち上げゆっくりと岸に引き上げれば1匹釣ることができます。
 このザリガニのサイトフィッシングから得たことはエビの仲間は通常は前進しますが、逃げるときは尻尾を丸め後退します。後退するときは泥をかきあげながらピョンピョン跳ねて逃げるのが多いですが、中には水面に飛び出ることもありますし、水から出て。(陸上に上がるのはザリガニくらいですが)岸の草むらに逃げ込むときもあります。
 これらのことは、僕がバスフィッシングを始めてかなり役に立ちました。どういう場所にベイトフィッシュがいるのか?彼らの行動はどういう格好が捕食行動で、どういう格好が威嚇行動で、本当に逃げるときの速さはどのくらいで・・・・などなど。
 色んな釣りをしたり、水生生物の観察をすることはバスフィッシングの引き出しを増やすことになると思います。釣れないときは是非水辺観察をしてみて下さい。
 ※1 アメリカザリガニも特定外来生物です。
 ※2 陥落池:僕の地元では炭鉱の坑道(トンネル)が崩れて地盤沈下が起こりその窪みに水が溜まって池になったものを陥落池と呼んでいます。
 ※3 セイタカアワダチソウは外来種です。

 

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