前の記事で書いた、水の温度と密度を調べていて気づいたことと、実際のジャーキングの感覚が一致したので、少し書きたいと思います。
僕は低水温の時期と高水温の時期でジャーキングの感覚が違うと以前から思っていました。
低水温時はルアーを重く感じて、高水温時は軽く感じていました。その理由は前回書いた通り、低水温時は水の密度が高く、ルアーがより浮きやすくなるためだと思っていましたが、どうやらそれだけではなかったようです。
上の表は温度と粘度・密度の関係を示した表です。
感覚的に分かっている方もいるかもしれませんが、温度が低いほど粘度・動粘度が高いです。これは温度が低いほど分子の運動エネルギーが減少し個体(氷)に近づくからだと思われます。
水の粘度・動粘度が高くなると、ルアーを動かすときに力が必要になります。なのでジャークしたときにルアーを重く感じます。そして、動きが小さくなります。
対して、水の粘度・動粘度が低くなると、ルアーを動かすときに力はさほど必要なくなります。なのでジャークしたときにルアーを軽く感じます。そして、動きが大きくなります。
まとめると同じルアーで同じロッドで同じ力でジャーキングした場合、
という傾向が出ると思います。大した差がないといえば確かに無いのですが、こういう特性が頭の片隅にあれば、ロッドの選択、ルアーの選択等に役立つと思います。例えば、春先・低水温時にはクランキングテーパーのロッドが良い。高水温時にキルをかけてルアーを早く浮上させたいのであれば、バルサ材を選択する。等々、考える幅が広がりそうです。