調べてみるとよくわかる。水の温度とジャークのキレ

 前の記事で書いた、水の温度と密度を調べていて気づいたことと、実際のジャーキングの感覚が一致したので、少し書きたいと思います。
 僕は低水温の時期と高水温の時期でジャーキングの感覚が違うと以前から思っていました。
低水温時はルアーを重く感じて、高水温時は軽く感じていました。その理由は前回書いた通り、低水温時は水の密度が高く、ルアーがより浮きやすくなるためだと思っていましたが、どうやらそれだけではなかったようです。
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上の表は温度と粘度・密度の関係を示した表です。
感覚的に分かっている方もいるかもしれませんが、温度が低いほど粘度・動粘度が高いです。これは温度が低いほど分子の運動エネルギーが減少し個体(氷)に近づくからだと思われます。
 水の粘度・動粘度が高くなると、ルアーを動かすときに力が必要になります。なのでジャークしたときにルアーを重く感じます。そして、動きが小さくなります。
 対して、水の粘度・動粘度が低くなると、ルアーを動かすときに力はさほど必要なくなります。なのでジャークしたときにルアーを軽く感じます。そして、動きが大きくなります。
 まとめると同じルアーで同じロッドで同じ力でジャーキングした場合、
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という傾向が出ると思います。大した差がないといえば確かに無いのですが、こういう特性が頭の片隅にあれば、ロッドの選択、ルアーの選択等に役立つと思います。例えば、春先・低水温時にはクランキングテーパーのロッドが良い。高水温時にキルをかけてルアーを早く浮上させたいのであれば、バルサ材を選択する。等々、考える幅が広がりそうです。

 








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嘘を言っているのではないと信じたい。

 最近バスフィッシングに関するユーチューバーが増えた気がします。
バスプロの方もいますし、セミプロの方もいます。画像・動画の編集だけは上手な人もいます。
そんなある方が、日本のジャークベイト(ミノー)について解説をされていた内容に大きな誤りがあったので指摘させて頂きます。嘘を言っているのではないと思いますが、間違いをアップするのは如何なものかと思います。

 その方はその動画の中で、サスペンドタイプのジャークベイトで『プリスポーンの魚』を河川で釣っていました。プリスポーンですので恐らく水温は7℃以上だと推定されます。その状況下で『水温が下がればルアーは沈んでいく。』とはっきりおっしゃいました。正確には、水温が下がり4℃くらいまではルアーは浮き上がりやすくなり、4℃⇒0℃までは沈みやすくなります。また同じ温度でも海水のほうがルアーは浮きやすくなります。
 ルアーの密度は気温程度では変わらないです。しかし水の密度は温度変化が大きいです。なにせ液体ですから。水の密度が最も高い温度が4℃です。ルアーは周りの液体の密度が高ければ高いほど浮きます。従って水の温度が4℃のときが一番浮き易くなります。
 これを証明したい方は、コップに水をいれてその中に生卵を入れてみて下さい(割らずにそのままですよ)。恐らく卵はコップの底に沈みます。次に少しずつ食塩を入れてみてください。そうするとある量食塩を入れたときに卵が浮き始めます。つまり、液体の密度が高くなったので、卵が浮き始めたのです。
 それでも納得できない人は、フローティングタイプのルアーを30℃の水にルアーを入れてた場合と冷蔵庫の水(10℃くらい)にルアーを入れた場合どちらが浮上速度が速いか比べて下さい。
 もっと詳しく知りたい方は『ストークスの式』でググってください。ちなみに上のベクトルがマイナスです。








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