「魚を寄せる」竿とは

 とある掲示板で書かれていたことですが、余りに内容が無いのでちょっと書きます。そこではご自身のひいきのロッドメーカーやロッドの品名ばかり書かれていました。しかしバスロッドに関して言えばどのメーカーも高品質なものが多いのでどのメーカーでも大丈夫だと思います。但し、「全国釣竿公正取引協議会」に加入していないメーカーは除きます。先日ロッド製造を止めたダイコーはこの全国釣竿公正取引協議会には加入していませんでしたが、OEMで製造していたメーカーはほとんど加入しているため問題無いですし、ダイコーの歴史を考えれば高品質のロッドを製造していたことは明らかです。

 少し話はそれましたが、魚が寄る竿とはショート・スローアクション・エクストラヘビーのロッドです。まぁまずは存在しない竿ですが(笑)。各項目を物理的に考えればそういう結論になると思います。
 ①ショートロッドが良い理由
 これは「てこの原理」で説明できると思いますが、支点と力点の距離が長い方が作用点に大きな力が必要になります。

てこ
図1.右側を力点・左側を作用点として棒を平行に保つために必要な荷重
 このとき力点をバスの引く力,支点をリール,作用点をグリップエンドとして考えた場合ロッドが短ければより楽に魚寄せることができると言えます。

②スローアクションが良い理由
これもてこの原理で考えれば力点と支点の距離が短くなるからです。
てこ2
図2.棒が曲がった場合の荷重のかかり方
 ベクトル分解はしていませんし、作用点に必要な力も計算していませんが、力点と支点の距離が短くなることは確かです。なので曲がらない棒より楽に魚を寄せることができます。
③エクストラヘビーのロッドが良い理由
 ロッドの反発力を利用して魚を寄せやすくなることと、ロッドに応力がかかり魚を寄せる前に折れることを防ぐためにより大きなパワーのロッドが必要になるからです。

 「魚を寄せる」という視点からいくと理想的な竿は非現実的な竿であり、「キャスティング」「フッキング」「ロッドワーク」「感度」などの他の視点から考えるとダメな竿になりそうですね。

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本日の釣果0

大掃除の真っ最中にちょっとだけ行ってきました。ほんの30分程度ですがキャストの練習とジャーキングの練習です。恐らく今年の釣り納めになるでしょう。
F1000273
ルアーは勿論ラトリンログ
F1000274
ロッドはツアニースペシャルM 6ft FastActionです。リールはジョニーモリスシグネチャ カーボンライト
日:07:09 (118)  17:01 (242)  12:05 ( 32)
月:10:48 ( 95)  22:55 (268)  16:48 ( 52)   4.6
天候:晴
水温:未測定
気温:未測定
場所:F市の野池
CC:未測定
その他魚すら見つけられなかったです。相変わらずのヌートリア1頭と渡り鳥らしき集団はいました。ウィードは枯れ始めていました。そのウィードの生えている際を狙ってキャストしましたが、全く魚っ気が無かったです。





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ベイトフィネスリールに欲しい機能 フィリッピングクラッチ

 最近、ベイトフィネスのことばかり書いていますが、巷言われているベイトフィネス用のリールとはどんなリールか調べてみました。
 1.超軽量スプールである。
 2.スーパーハイギアモデルである。(ラインの巻き取り径が小さくなるから、手返しがはやくなるから)
というようなスペックが該当するようです。
 1,2はスプール径が大きいものと交換することにより対応できそうですね。もうベイトフィネスだけをやりきるという方はベイトフィネスと謳われているタイプのリールを購入すれば良いと思います。
 しかしながら、そんなスペックよりずっと必要な機能があると思います。それはフィリッピングクラッチです。バスフィッシングを25年以上されている方はご存知だと思います。
CIMG9700
先日紹介したDaiwa PT33Pにもその機能がありました。メカニカルブレーキの上にある灰色のスイッチでキャスティングとフィリッピングのクラッチを切り替えることができました。
 フィリッピングクラッチとは、クラッチを押して親指を離すと自動的にクラッチが元に戻る機能です。ではどうしてこの機能がベイトフィネスに必要なのでしょう。

 ベイトフィネスとはノーシンカー(ウエイトレスソフトベイト)やスモラバ等を使用することが多いと思います。しかも杭や橋脚等の縦カバーや岩盤などの縦ストラクチャーにタイトに攻めないと活性が低いバスのバイトを誘えません。しかし、普通にキャストしてすぐにクラッチを戻すとルアーはカーブフォールしてしまいバーチカルなフォールになりません。ロッドティップを下げることでバーチカルなフォーリングは可能ですが、例えば7ftのロッドで10mキャストして45°の状態から0°までフォールにあわせてロッドを下げて行くと仮定しましょう。バーチカルにフォールできたとしても、約1.5mの水深までです。その後はカーブフォールになります。これは30mのキャストでも約1.5mくらいしかバーチカルにフォールできません。それ以上の水深までバーチカルにフォールさせるには手でラインを送り出してあげなければいけないということになります。ということはフォール中にクラッチを切ったままということになります。これではフォールの最中にバイトがあるとハンドルを回してクラッチを戻し糸ふけを取ってフッキングをすることになります。しかし、フィリッピングクラッチだと糸を送り出す際にはクラッチを押し続けなければいけませんが、フォーリング中にバイトがあれば親指を離すとクラッチが入りすぐにハンドルを回して糸ふけを取ってフッキングできます。
 わずかな時間の差ですが、フッキングを早くしたいときには有効ですし、クラッチを切ったままでバイトがあると慌ててしまい、フッキングミスが増えてしまいます。
 2014年12月現在フィリッピングクラッチがあるリールは皆無ですが、ベイトフィネスを勧めるのであれば是非その機能を付けて頂きたいと思います。
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トップウォータールアーに適したロッド

 これはトップウォーター特にPOP-Rの名手(もちろん今でも)であるゼル・ローランド氏の推奨ロッドですが、(書籍は1990年代に書かれたものです。)、「ロッドは柔らかいものを使用することにより、早あわせによるバラシが少なくなる。また軽いルアーをキャストしやすい。」と書いています。
 またある人(すみません誰か忘れてしまいました)は「ファーストテーパーのロッドのほうがルアーをアクションさせやすい。」と書いています。
 この話を統合すると、ライト~ミディアムのファーストテーパーのロッドが良いということになると思います。

 僕が今持っているロッドでトップウォーター用ロッドと称されるものは下の1本だけです。
 SMITH トレジャスティック TC-66TP topwater 6ft6in light slow
 これは10年以上前のロッドですが、トップウォーター用のロッドが欲しくて買いました。確かにライトパワーで柔らかくフッキングミスは少ないですが、スローテーパーのロングロッドのためキャスティングの精度(アキュラシー)は落ちます。それにロッドワークがやりづらいです。これは以前ジャーキングロッドで書いた通り、ショートロッドのほうがルアーの移動距離を短くできるからです。またキャスティングの精度もショートロッドのほうが上がります。フッキングミスはロッドに魚の重さが乗ってからフッキングするよう心がければファーストテーパーでもスローテーパーでもあまり変わらないです。

 トップウォーターやサブサフェイスルアー(僕は水深50cmくらいまでのルアーと考えています)はバスのバイトが見えるので、フッキングミスで悔しい思いをすることが多いと思いますが、これがディープダイブのクランクベイトでも、スピナーベイトでも、ソフトベイトでも本当はたくさんのフッキングミスやバスがバイトしても吐き出しているのです。だたそれが見えないから悔しい思いが少なかったり、バイト自体に気づいていないだけです。

 まとめると、トップウォーター用のロッドは、6ft以下のライト~ミディアムパワーでファーストテーパーが良いかと思います。これは以前書いたジャーキングのロッドと同じもので良いと思います。まぁ日本メーカーのロッドでは6ft以下のロッドは皆無ですが・・・・。
ノリーズ

スミス スーパーストライク:優雅にトップウォーターを楽しみたい方にはこちらがお勧めです。ほとんどスローテーパーだと思います。それとグリップは別売のほうが多いので確認が必要です。
 
トップウォータールアーに適したロッド その2
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ミノーに適したロッド

 今まで様々なアクションのロッドを使ってきましたが、僕が使うロッドは比較的スタンダードなロッドメーカーが多いです。主にダイワとスミスしかも10~15年前のロッドを使っています。またバスフィッシングを再開してからは、USA製のロッドを使っています。
 ミノーに関しては6ft=約1.83m以下のロッドが使いやすいです。ジャーキングでもトィッチングでもやりやすいです。それ以上の長さのロッドは僕のロッドワークでは無理です。例えば、6feetと7feetでジャーキングをやろうとします。手元で動かす角度を何度にすればルアーは同じ距離動くでしょうか?これは個人個人で違うと思いますが、例えばロッドを30度動かすとします。ラインスラックは0、ロッドとラインの角度は90度,ロッドはしならないただの棒とします。すると1ジャークで6feetと7feetでは約15cmの差になります。これが大きいと考えるか少ないと考えるかは人それぞれなので個人の判断に任せます。僕の理想では6feetであれば約5度のジャーク,7feetであれば4度のジャークで同じ移動距離になります。それはとても無理ですが、理想はそれくらいの手首の利かせ方。(但し円の中心はずれないとして)になると思います。それを目指して頑張っていますが、恐らくその2~3倍の角度を動かしています。
また巻き取り量でも変わってきます。とあるメーカーのギア比6.3は一回転で67cm,8.1は86cm/回です。誘いたい距離で巻き取り量も変わることが分かります。
 日本製のミノー,特にサスペンドはロッドの長さは関係ないといえるかもしれません(ただのグリグリメソッドでよければ⇒秋の富士五湖限定でしたっけ?、広島・福岡でも通用しましたが・・・)。但しリールのハンドルの回転数に十分注意してください。
 まぁ僕はそれよりロッドワークでのバスフィッシングに夢中なので6ft以下のロッド-ローギヤ,ロープロファイルのリールを使いますが、2014年現在日本メーカーでそんなのは皆無です・・・・。
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Daiwa TD-S 105HV メンテナンスの詳細


 先日一度アップしましたが、TD-Sのメンテナンス時の詳細画像です。今から10年以上前の機種になりますが、基本構造はあまり変わらないと思います。ご自身でベイトリールをメンテナンスされる方のご参考になればと思い再度アップします。
準備するもの
①プラスドライバー
②マイナスドライバー
③モンキーレンチまたは付属の工具
④ピンセット
⑤グリスとオイル
⑦キムワイプ(ウエス,ティッシュでも代用可)
⑧エタノール(汚れを取るため),CRC-666でも可

CIMG9328
まずはハンドル部の取り外し

CIMG9335
最初のカバーは裏面の穴にマイナスドライバーを入れてつめを少し押せばすぐ取れます。
CIMG9337
リール本体側のワッシャー?の向きはこんな感じでした。
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メカニカルブレーキのキャップを外すとこんな感じ
CIMG9344
メカニカルブレーキから取り外した軸
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ハンドルの反対側(マグネットブレーキ側)を取り外してハンドル側のカバーを外そうとしているところ
※ここで画像のようにできた隙間に無理やりマイナスドライバーを入れて外そうとしましたが、マグネットブレーキ側に1本ねじが入っていることに気づきねじを取って少しづつ外していきました。
CIMG9349 (2)
マグネットグレーキ側
CIMG9350 (2)
ハンドル側、あとは各軸毎にパーツを1つづつ取り外していきました。
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ベアリングを抑えているピンはピンセットで取り外し
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レベルワインダー部
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こんなに汚れていたので消毒用アルコールを浸したキムワイプで拭き取りました。
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ギア部の一番上の銀色の筒状のパーツが抜けなかったのでペンチで強引に抜きました。取りあえず各パーツに大きな損傷無しです。また組み立てなおして、ハンドルを回しても影響がないことは確認済みです。
CIMG9382 (2)
僕が分解したのはここまでです。ハンドルの軸の歯車状のパーツも取ろうと思ったんですが、思いのほか抜けなくて諦めました。
グリス・オイルアップはダイワ純正品を使用しました。

この他にも出品しておりますので宜しければご覧ください。



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