最近、ベイトフィネスのことばかり書いていますが、巷言われているベイトフィネス用のリールとはどんなリールか調べてみました。
1.超軽量スプールである。
2.スーパーハイギアモデルである。(ラインの巻き取り径が小さくなるから、手返しがはやくなるから)
というようなスペックが該当するようです。
1,2はスプール径が大きいものと交換することにより対応できそうですね。もうベイトフィネスだけをやりきるという方はベイトフィネスと謳われているタイプのリールを購入すれば良いと思います。
しかしながら、そんなスペックよりずっと必要な機能があると思います。それはフィリッピングクラッチです。バスフィッシングを25年以上されている方はご存知だと思います。
先日紹介したDaiwa PT33Pにもその機能がありました。メカニカルブレーキの上にある灰色のスイッチでキャスティングとフィリッピングのクラッチを切り替えることができました。
フィリッピングクラッチとは、クラッチを押して親指を離すと自動的にクラッチが元に戻る機能です。ではどうしてこの機能がベイトフィネスに必要なのでしょう。
ベイトフィネスとはノーシンカー(ウエイトレスソフトベイト)やスモラバ等を使用することが多いと思います。しかも杭や橋脚等の縦カバーや岩盤などの縦ストラクチャーにタイトに攻めないと活性が低いバスのバイトを誘えません。しかし、普通にキャストしてすぐにクラッチを戻すとルアーはカーブフォールしてしまいバーチカルなフォールになりません。ロッドティップを下げることでバーチカルなフォーリングは可能ですが、例えば7ftのロッドで10mキャストして45°の状態から0°までフォールにあわせてロッドを下げて行くと仮定しましょう。バーチカルにフォールできたとしても、約1.5mの水深までです。その後はカーブフォールになります。これは30mのキャストでも約1.5mくらいしかバーチカルにフォールできません。それ以上の水深までバーチカルにフォールさせるには手でラインを送り出してあげなければいけないということになります。ということはフォール中にクラッチを切ったままということになります。これではフォールの最中にバイトがあるとハンドルを回してクラッチを戻し糸ふけを取ってフッキングをすることになります。しかし、フィリッピングクラッチだと糸を送り出す際にはクラッチを押し続けなければいけませんが、フォーリング中にバイトがあれば親指を離すとクラッチが入りすぐにハンドルを回して糸ふけを取ってフッキングできます。
わずかな時間の差ですが、フッキングを早くしたいときには有効ですし、クラッチを切ったままでバイトがあると慌ててしまい、フッキングミスが増えてしまいます。
2014年12月現在フィリッピングクラッチがあるリールは皆無ですが、ベイトフィネスを勧めるのであれば是非その機能を付けて頂きたいと思います。
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