細かいことはどうでもいい人は読まなくて結構です。
先日ある雑誌を読んだら、バックウォーターの逆流を狙うと書いていました。バックウォーター=戻り水=淀みですが、戻り水の逆流は順流なので、流入河川の流れ方向ですよ。
あなたが言っているのは流入河川のバックウォーターを狙えが正しい表現です。全てかっこよく英語で言うんだったら、インフラックス ストリームのバックウォーターを狙えとなりますよ。
この他にも出品しておりますので宜しければご覧ください。
カテゴリー: 英語
英語を使えば良いってもんじゃない
もう1か月くらい前の話で恐縮なのですが、某釣りのTVを見ていて本当に???なことをおっしゃる某有名プロがいらっしゃったので書かせて頂きます。
その某プロは某河川の某用水路で釣りをされていましたが、「下流の水門が閉じているので、オーバーフローしている。」とおっしゃっていました。でも水流は逆流していました。いわゆる本当のバックウォーターです。
オーバーフローとは、水が溢れ出ることですが、こんな事も分からないですかぁ?英語で書くと over flowですよ。overの意味は超える、flowは流れですよ。(番組後半では逆流を言い直していましたが後の祭りです。しかも訂正すらしない。)
こんな細かいことどうでもいいんじゃない?と思う方もいるとは思いますが、公共の電波(しかも受信料がいる)を使って誤った用語を垂れ流すのは止めて頂きたいです。それに彼のスポンサーの面を汚しているようなものです。
英語力が無いのであれば、日本語で言ってください。
ラトリンログ
ジャーキングとトゥイッチング
雑誌なんかでよく書かれていますが、直訳するとジャーキングはガクガク動く,トゥイッチングはぴくぴく動くことだそうです。僕の中ではジャーキングはきびきび泳ぐ魚を演出することで、トゥイッチングはふらふら泳ぐ魚を演出することです。
言い換えるとジャーキングはバスにとっては邪魔者もしくは活きのいい餌で、トゥイッチングはバスにとっては食べやすい元気の無い魚というイメージです。
従ってジャーキングとトゥイッチングでは当然ロッドワークが違いますし、キルの時間も変わります。最近の日本のルアーはサスペンドが主流なのでキル=そのままですが、ラトリンログやラパラフローティングではキル=浮く+キックバックという動作が入ります。(僕はまだまだ修行が足りないので自分が思ったとおりのロッドワークができていないため狙い通りのキックバックやジャーキングができていませんが。)
特にラパラフローティングはキルしたときのバイトが圧倒的に多いです。キルしてふらふらと浮いている最中にバスの姿が見えてためらいなくバイトします。そのときバスは前方以外のあらゆる角度からバイトします。
しかしサスペンドタイプはバスが追っかけてきて後方からバイトすることが圧倒的に多いと思います。そしてルアーをバスに見切られることも圧倒的に多いです。経験上サスペンドが良い時期・タイミングがありますが、フローティングのほうがバイトを誘発させやすいです。
僕はジャーキングよりトゥイッチングのほうが移動距離を少なくするように心がけています。キルは浮かぶまで時間を取ることもあります。死にかけている魚を見たことがある人は分かると思いますが、そういう魚は水面を浮いたり沈んだりしながら、最後は腹を上にして漂うものです。特に朝夕のフィーディングタイム・秋はバスが空腹であることを考慮するとトゥイッチングから試してみると良いかもしれません。但し小魚を追っかけてボイルが起こっているときなどはジャーキングのほうが効果的な場合もあります。
どんな季節でも時間でもミノーのジャーキングとトゥイッチングは釣れますが、唯一苦手なのでは強風のときです。これは1990年代にミノーを得意としていたジョージコクランさんもおっしゃっていましたが、風が強いと理想的な動きが出しずらくなります。そういうときにはスピナーベイトにルアーチェンジをお勧めします。
良く使われるバスフィッシング用語の間違い その2
僕は今から10年以上前、バスフィッシング書籍を買いあさっては読みふけっていました。そんな書籍の中に「ストラクチャーはこう釣れ!」つり人社バサー編集部編(2000年8月10日初版発行)というのがあります。
この書籍の中では
1.桟橋
2.岬
3.アシ
4.ウィード
5.立ち木・杭
6.浚渫跡
7.オダ
8.消波ブロック
の8つの項目での釣りが紹介されています。しかしながらこの中でストラクチャーは2.岬と6.浚渫跡と8.消波ブロックの3つだと思います(8は微妙ですが・・・)。残りはすべてカバーだと思われます。1.桟橋や8.消波ブロックはストラクチャーじゃないの?!と思う方がいらっしゃるかと思います。しかしながらバスフィッシングにおいてはストラクチャー=構造物・建物ではありません。
まぁ用語の誤用があるとはいえ、結構おもしろい書籍です。
その他の誤用として、「ポイント」があげられます。ポイントとは岬のことです。こちらも「地図の一点」という直訳から誤用されたものと思われます。釣りの専門用語を知らない方が和訳をされたことが原因かも知れませんね。
それと「ノーシンカー」も和製英語のようです。僕も良く使っていますが、正しくは「ウェイトレスリグ」のようです。
近年はアメリカでも日本のリグが紹介されるようになり、前回の「ダウンショットリグ」やこの「ノーシンカーリグ」でも検索すると動画や画像は出てきます。しかしながら一般的なアングラーには理解されないと思います。
良く使われるバスフィッシング用語の間違い
皆さんは普通にトーナメンターの方や雑誌に出てくる方の言っていること・用語に多くの間違いがあるのをご存知でしょうか?。最近結構色んな記事を雑誌やwebで読んでいて非常に気になるので少し紹介させていただきます。
和製英語または日本のバスフィッシング用語(和) 英語(英)
(和)アフタースポーン (英)ポストスポーン :スポーンは産卵ですが、産卵後と表現したい場合ポストスポーンです。
(和)ドッグウォーク (英)ウォーキングザドッグ:前者は犬が歩く・後者は犬を散歩させる。ザラスプークに代表されるジグザグの動きが鎖につながれた犬がよたよた歩くようだからと聞いたことがあります。
(和)バックウォーター (英)インフラックスリバー:ほとんどの方が河川流入のことをバックウォーターをおっ しゃっていますが、これは直訳で戻る水・後ろの水と言うことで逆流やよどみを意味するそうです。
(和)ダウンショット (英)ドロップショット:これは当初常吉リグと呼ばれていましたが、このリグでIプロが優勝して「このリグをダウンショットリグに統一する!」というような発言後日本ではこう呼ばれています。その当時アメリカを主戦場としていたSプロが「アメリカでダウンショットリグを結んでくれと言っても誰も結べへん、ほんまはドロップショットって言うんや」というようなことを言っていました。でも勝てば官軍、本当に英語で通じる用語もIプロは捻じ曲げてしまいました。
特にバックウォーターが流入河川ってなんだかおかしいなって思っていたらやはりおかしい(笑)。無理やり英語で言わずに流入河川って言えば良いのにと思います。そうじゃないと流入河川での釣りと、逆流やよどみでの釣りは大きく変わると思います。
それと響きだけで用語を決めてしまうこの業界の拙さ、年々ひどくなっているような気がします。
その他ストラクチャーとカバーの誤用等ありますが、少しずつ調べて紹介していけたらと思っています。
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