最近ほとんどの方がリグらないスプリットショットリグですが、僕がバスフィッシングを始めたころはライトリグの代名詞と言えばスプリットショットリグでした。特にスライダーストレートワームの4インチで、フックから15~30cmのところにスプリットショットと付けてスイミングさせると良く釣れました。本当に何も考えずにただ巻きするだけでした。
でも最近はほとんど見ないですね。それは1990年代後半に当時常吉リグが流行ったことが原因のひとつです。今でいうドロップショット(ダウンショットは和製英語です。)です。あれから20年くらいたちますが、スピニングタックルでソフトベイトを使用している方は未だに使用頻度が高いのではないでしょうか?
確かに、ドロップショットは釣れます。しかしバスのタナがわかっていない、バスの目の前にルアーを持っていかないと釣れないのではないでしょうか?。また同じ場所でシェイキングしているつもりで本当にできている人は何人いるのかなぁ?と疑問に思ってしまいます。
話は少しそれましたが、ドロップショットのデメリットとの一つとしてフォーリングがあります。『えっ?そんなの簡単でしょ?』と思われる方もいらっしゃると思いますが、例えばおかっぱりで、20m先にウィードエッジがあってそこのキワにキャストして、キワすれすれの場所で垂直にフォーリングさせることはドロップショットでは困難だと思います。距離があればあるほどキワからルアーが離れてしまうからです。
だけどスプリットショットだったら垂直にフォーリングさせることは簡単です。そのキワにシンカーを着水させれば良いだけです。あとはリーダーの長さ分だけ垂直にフォールします。但し、アタリを取るのが非常に難しい。だからルアーの沈降速度より少しゆっくり目にシンカーを手前に寄せるのです。
そうするとラインテンションがかかるのでアタリが取りやすいです。
ちなみに、ノーシンカーやネコリグでやるのも手ですが、こちらもやはり遠距離になればなるほど垂直にはフォールしませんし、ロッドのティップを下げるだけでは足りないことが多いので、ベイトであればクラッチを切ったまま、スピニングではスプールを倒したままラインを少しずつ送ってやらないと垂直にはフォールしません。またバスがいるところまでは結構無駄な時間になります。
つまり、スプリットショットリグのほうが、ドロップショットより的確に垂直フォールができ且つノーシンカーより手返し良くさぐれるのです。但し、バスが水底から何cmのところにいるか把握していないと釣れませんが・・・・。
最後に、フォーリングで喰わせる釣りはラインテンションがどうしても緩みがちになり、バスがソフトベイトを飲み込んでしまうことが多いです。僕も若いころは多くのバスを天国に導きました。今では彼らのおかげで、ものの10秒あれば手もしくはペンチでワームフックは外せますが、ソフトベイトを使用する方はフック外し用のアイテムを2,3種類持っておいたほうが安心でバスに優しいです。